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インタビュー

ぶどう膜炎の治療ーステロイド点眼薬と内服薬

ぶどう膜炎の治療ーステロイド点眼薬と内服薬
宮永 将 先生

東京都立広尾病院 眼科医長

宮永 将 先生

ぶどう膜炎は、疾患の性質上、全身の免疫反応などと関連していることが多く根治させることが難しい病気です。しかし、炎症を抑え、重大な合併症を起こさないように治療を行えば、視機能を守ることが可能です。東京都立広尾病院眼科医長の宮永将先生にぶどう膜炎の治療についてうかがいます。

ぶどう膜炎を発症した場合、原因疾患が判明してもしなくても、完治させることは難しい場合があります。たとえば、本当に感染症だけが原因で炎症が起きている場合は、その感染症を治療することで症状が改善することがあります。しかし、体質的に炎症が起こりやすいサルコイドーシスなどの免疫反応が原因の場合、炎症をコントロールしていくしかありません。症状は再発と寛解を繰り返しますが、炎症が強い時にはしっかり炎症を抑え、緑内障などの合併症を起こさないようにすることが大切です。

ぶどう膜炎の症状は、軽いものから重いものまでさまざまです。症状が軽い場合はステロイドの点眼薬だけでコントロールができるので、一般の眼科でも治療が可能です。

しかし、症状が重い場合、ステロイドの内服薬を使用したり、免疫抑制剤を使用しますので、その場合は定期的に大学病院などに通院する必要があるでしょう。患者さんそれぞれの重篤度と必要な治療によって治療法は変わりますので、医師とよく相談して治療をすすめましょう。

ぶどう膜炎の炎症を抑えるための手術というものはありません。治療の基本は、極力炎症を抑えることです。

しかし、ぶどう膜炎の合併症として白内障を発症した場合には白内障手術、緑内障で点眼薬では眼圧のコントロールができなくなった場合には緑内障手術、硝子体の濁りが強い場合などには硝子体手術を行うことがあります。ただし、積極的に手術が行われるケースは少なく、また、炎症が強い時期に手術を行うこともありません。

プレドニゾロンは、ステロイドの内服薬としては非常に一般的な薬です。ぶどう膜炎の治療では、まず点眼や局所注射で治療が行われ、それでも炎症のコントロールが難しい場合にステロイドの内服薬が使用されます。一度飲み始めたら、一定期間は服用する必要があるケースがほとんどです。服用期間や服用量は、炎症の強さ、原因疾患、寛解・再発期、体質などによって変わります。

ステロイドは、本来自分の体内でもつくられるホルモンのひとつですが、処方される量は体内で分泌される量の何倍にもなりますので、使用に不安を覚える方も多いかもしれません。しかし、医師は必要だからこそ処方します。副作用もあり、漫然と使用できる薬ではありませんが、「炎症を抑える」という目的においては非常に高い効果が認められています。

自己判断で中断してかえって炎症が長引いたり、治りにくい状態にならないためにも、使用量やスケジュールをしっかり守って内服することが重要です。炎症が起こりやすい方の場合、長期にわたって服用する必要がある方もいらっしゃいますが、医師の指導のもと適切な量を適切な方法で使用すれば大きな心配はいりません。

もともと体内でもつくられるステロイドホルモンは、外から補充すると自分の体内でつくられにくくなります。ですから、ステロイドを内服してホルモンがつくられない状態が続いているのに外からの補充が急に途絶えてしまうと、倦怠感、頭痛、血圧低下などの症状を引き起こす可能性があります。これらはステロイドの中断による「離脱症候群」と呼ばれます。ステロイド薬の自己中断が危険といわれるのはこのためです。

 

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