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『江ノ島がオレンジにライトアップ-2017年世界アルツハイマーデーイベントレポート』

『江ノ島がオレンジにライトアップ-2017年世界アルツハイマーデーイベントレポート』
内門 大丈 先生

医療法人社団彰耀会 メモリーケアクリニック湘南 理事長・院長、横浜市立大学医学部 臨床教授

内門 大丈 先生

この記事の最終更新は2017年10月29日です。

毎年9月21日は国際アルツハイマー病協会とWHOにより「世界アルツハイマーデー」と制定されています。世界アルツハイマーデーはアルツハイマー病について啓発を行い、患者さんやご家族を援助するために制定されました。

神奈川県藤沢市では「認知症になっても安心して豊かに暮らし続けることができる街」を目指し、日頃からさまざまな取り組みを行っています。2017年同市は世界アルツハイマーデーに向け、8月末から9月末にかけてさまざまなイベントを行いました。そのなかより今回は「湘南オレンジプラン」を提唱している湘南いなほクリニック院長の内門大丈先生を中心としたメンバーが主催する「湘南オレンジカフェ」のレポートをお届けします。

なお、昨年の湘南オレンジカフェのイベントレポート『湘南から認知症の方が住みよい街づくりをー2016年世界アルツハイマーデーイベントレポート』も併せてご覧ください。

湘南オレンジプラン

湘南オレンジプランのイメージ図 内門先生よりご提供

神奈川県藤沢市では湘南地区を「認知症になっても安心して豊かに暮らし続けることができる街」のロールモデルとすることを目標に、2016年より「湘南オレンジプラン」を発足しました。オレンジは、アルツハイマーのイメージカラーに指定されています。

湘南オレンジプランでは、アルツハイマーの方を支えるための募金活動や、啓発のためのイベントの開催など、さまざまな取り組みを行っています。

藤沢市では、月に1回江ノ島にて認知症カフェ「湘南オレンジカフェ」を行っています。また、世界アルツハイマーデーにはそれを記念した湘南オレンジカフェが行われます。世界アルツハイマーデーを記念した湘南オレンジカフェは2016年から開始され、今年で2回目となります。本年度の世界アルツハイマーで−を記念した湘南オレンジカフェは昨年と同様、神奈川県藤沢市片瀬江ノ島駅近くのカフェ「Natural Law」にて行われました。

ナチュラルロウ

今回の会場には、主に認知症の援助者側の地域の方々や医療従事者、行政関係者などさまざまな方が30名ほど集まり、今後の地域での認知症啓発活動などについて活発な議論が交わされました。

オレンジカフェ

オレンジカフェ

今回の湘南オレンジカフェのなかで、この取組に携わっている藤沢市小野副市長によるお話もありました。小野副市長は月に1回定例で行われている認知症カフェにも参加し、この会の一員として取り組まれています。小野副市長によれば、湘南オレンジプランはこの1年で大きく成長しました。しかし、認知症患者さんの増加が見込まれる今、「認知症になっても安心して豊かに暮らし続けることができる街」を実現するためにさらなる協力体制が必要であると考えています。

オレンジカフェ

小野副市長「湘南オレンジプランはここ1年で、多くの方の参加で大きく成長したと思います。今年は藤沢市にいても世界アルツハイマーデーに向け、シンポジウムや、江の島シーキャンドルのオレンジ色ライトアップなど初めての企画が取り組まれました。認知症支援の取り組みの新たな一歩を踏み出せたと思います。」

チラシ

チラシ

小野副市長「内門先生のシンポジウムはもちろんのこと、本年度は地域を巻き込んださまざまな取り組みを行うことができました。まず、地域の方がよく訪れる「イトーヨーカドー藤沢店」での認知症カフェなど、企業と協力してイベントを行うこともできました。」

認知症カフェmapシンポジウム当日に配布された認知症カフェマップ 内門先生よりご提供

小野副市長「また、各地域の取り組みとして江ノ島のシーキャンドルや神奈川県庁舎、大船観音がオレンジ色にライトアップされました。実は、この江の島シーキャンドルのライトアップは昨年の世界アルツハイマーデーに内門先生が宣言した取り組みでもあり、多くの地域の皆様にご協力していただき1年後に実現できたことを私自身非常に嬉しく思います。」

神奈川県庁舎

観音様

神奈川県庁・大船観音のライトアップ 加藤博明氏よりご提供

小野副市長「認知症はまだよく分かっていないことも多く、何が問題・課題なのか、今後さらなる検討が必要です。2017年現在、8年後の2025年には高齢者の5人に1人が認知症になるということが危惧されています。たしかに認知症の患者さんの数が増えることによってさまざまなことが懸念されますが、まずは1人ひとりの患者さんと、どのように接していくかを考えることが大切でしょう。」

2017年の世界アルツハイマーデーイベントは大盛況となりました。引き続き来年の世界アルツハイマーデーに向け、湘南オレンジプランを牽引する内門大丈先生よりお話を伺いました。

内門先生

内門先生「私は2016年の9月21日、Natural Lawのオーナーである大野さんと意気投合して、湘南オレンジカフェをはじめました。湘南オレンジカフェは当初予想した以上に、さまざまな地域の皆様に興味を持っていただくことができました。毎月1回の定例としてカフェを続けるなかで、参加された皆様から『認知症への理解が深まった』という感想も多く聞かれ、大変嬉しく思っています。

そして、この1周年の節目で湘南のシンボルである江の島シーキャンドルのオレンジ色のライトアップが実現。大船観音、神奈川県庁舎までライトアップの輪がつながり、湘南発の認知症啓発の新しい歴史のはじまりを実感しました。来年以降は、さらにさまざまな場所でオレンジ色のライトアップ企画がなされ、湘南地域から日本全体にdementia friendly community(認知症にやさしいコミュニティ)が広がっていくことを願っています。

私が院長を務めます湘南いなほクリニックは神奈川県平塚市にあります。来年の9月21日には平塚市役所のライトアップや湘南ベルマーレのユニフォーム、さらには横浜DeNAベイスターズのユニフォームもオレンジ色に変えられたらとひそかに狙っています。関係者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。」

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    内門 大丈 先生

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  • 医療法人社団彰耀会 メモリーケアクリニック湘南 理事長・院長、横浜市立大学医学部 臨床教授

    日本精神神経学会 精神科専門医・精神科指導医

    内門 大丈 先生

    1996年横浜市立大学医学部卒業。2004年横浜市立大学大学院博士課程(精神医学専攻)修了。大学院在学中に東京都精神医学総合研究所(現東京都医学総合研究所)で神経病理学の研究を行い、2004年より2年間、米国ジャクソンビルのメイヨークリニックに研究留学。2006年医療法人積愛会 横浜舞岡病院を経て、2008年横浜南共済病院神経科部長に就任。2011年湘南いなほクリニック院長を経て、2022年4月より現職。湘南いなほクリニック在籍中は認知症の人の在宅医療を推進。日本認知症予防学会 神奈川県支部支部長、湘南健康大学代表、N-Pネットワーク研究会代表世話人、SHIGETAハウスプロジェクト副代表、一般社団法人日本音楽医療福祉協会副理事長、レビー小体型認知症研究会事務局長などを通じて、認知症に関する啓発活動・地域コミュニティの活性化に取り組んでいる。

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