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大動脈弁膜症(大動脈弁狭窄症・大動脈弁閉鎖不全症)とは?症状や治療法

疾患啓発(スポンサード)

最終更新

2019/06/13

2019 年 06 月 13 日
更新しました
2018 年 11 月 30 日
掲載しました
大動脈弁膜症(大動脈弁狭窄症・大動脈弁閉鎖不全症)とは?症状や治療法
田中 敬三 先生

浜松医療センター 心臓血管外科部長

田中 敬三 先生

目次
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大動脈弁が閉じなくなったり、開かなくなったりする「大動脈弁膜症(大動脈弁狭窄症大動脈弁閉鎖不全症)」は、自覚症状が出た場合、早急に手術治療を行う必要がある病気です。

今回は、浜松医療センター心臓血管外科部長である田中敬三先生に、大動脈弁膜症の症状や治療法について解説いただきました。

大動脈弁膜症とは?

心臓の出口にある大動脈弁がうまく開かなくなる・閉じなくなる病気

心臓模試気図

心臓には、「右心房・左心房・右心室・左心室」という4つの部屋があり、それぞれの出口には血液の逆流を防ぐための「弁」がついています。弁は、心臓が収縮する動きに合わせて開いたり閉じたりすることで、血液が一方通行でスムーズに流れるようにサポートしています。

これらのうち、左心室から大動脈へ流れる血液の逆流を防いでいるのが「大動脈弁」です。

この大動脈弁が、何らかの原因でうまく開かなくなることを「大動脈弁狭窄症」、反対にうまく閉じなくなることを「大動脈弁閉鎖不全症」といいます。そして、これらを総称して「大動脈弁膜症」と呼びます。

大動脈弁狭窄症では、加齢による動脈硬化などによって大動脈弁がだんだんと硬くなって動きが悪くなります。すると、全身へ血液を送り出しにくくなってしまい、正常な状態と比べて心臓に大きな負荷がかかってしまいます。

一方、大動脈弁閉鎖不全症では、大動脈弁が変性して壊れてしまうことで、弁がきちんと閉じず、大動脈から心臓へ血液が逆流してきてしまいます。そして、逆流した血液によって心臓に負荷がかかってしまいます。

大動脈弁膜症の症状

大動脈弁狭窄症の症状

大動脈弁狭窄症を発症していてもしばらくは無症状の時期が続きます。それは、心臓には十分な代償機能(低下している心臓の機能を補うはたらき)が備わっているためです。

しかし、代償機能がはたらかなくなった途端、いきなり自覚症状が現れます。主な症状としては、突然の失神、意識消失、労作時の胸痛発作、呼吸困難などが挙げられます。

大動脈弁狭窄症の恐ろしいところは、症状が発現しているにもかかわらず治療を受けなかった場合、平均余命がおよそ2〜5年しかないということです。

そのため、大動脈弁狭窄症を発症した場合には、早急に治療を行う必要があります。

大動脈弁閉鎖不全症の症状

大動脈弁閉鎖不全症では、大動脈から逆流してきた血液によって心臓がだんだんと拡大していきます。早期では自覚症状を感じることはほとんどありませんが、進行してくると息苦しさや呼吸困難などの心不全症状が現れます。