武蔵浦和メディカルセンター ただともひろ胃腸科肛門科(以下、ただともひろ胃腸科肛門科)は、2006年に埼玉県さいたま市にあるメディカルモール内に開院しました。同院は特に、内視鏡検査や治療に力を入れています。さまざまな医療機器の導入を積極的に行うなどして、患者さんに負担の少ない治療の提供を心がけています。
多くの患者さんや地域の方々が内視鏡検査などに訪れるようになった現在でも、医療を提供していくうえで、現場で発生する課題を改善し続けることが大切だと多田先生は言います。今回は院長である多田智裕先生に同院の強みや独自の取り組み、改善点についてお話を伺いました。
当院は、2006年にJR埼京線・武蔵野線の武蔵浦和駅から徒歩4分の場所にあるメディカルセンター内に開院しました。メディカルセンターにはさまざまなクリニックが揃っており、特色のあるクリニック同士が協力しながら、さいたま市の医療の質の向上に努めてきました。当院では、さまざまな医療機器や治療法を導入することで、患者さんへの負担が少なく、患者さんに安心して治療を受けていただけるような環境づくりに努めています。
当院では、大腸内視鏡検査によりポリープを発見した場合には、コールドポリペクトミーという切除術により切除を行います。コールドポリペクトミーの導入により、切除後の合併症の後出血のリスクを減らすことが可能となりました。ポリープは大腸がんにつながる可能性もあるため、切除をする必要があるとされています。
以前は、ポリープの切除ではポリープ自体を焼き切る切除術を選択することが多くありました。しかし、コールドポリペクトミーを用いることで、出血や合併症のリスクを大きく減らすことができ、患者さんに安心していただける治療を提供できるようになりました。
また当院では、経口胃内視鏡より患者さんの負担が少ないとされる経鼻胃内視鏡検査を導入しています。地域の方々や患者さんが持つ内視鏡検査のイメージとして、嘔吐反射による不快感や苦しいなどが挙げられると思います。当院では、より細い内視鏡を鼻から入れて使用することにより、患者さんにとって苦痛や不快感の少ない検査となるよう心がけています。また内視鏡を鼻から挿入することにより、検査中にも医師との会話が可能なため、会話による意思疎通をはかりながら内視鏡検査を受けていただくことができます。当院では、これからも患者さんに負担の少ない医療の提供を目指していきます。
当院では、15分単位で予約を受け付けています。当院は、内視鏡検査や治療だけでなくピロリ菌の検査や治療も行っているため、体調面で不安をお持ちの患者さんや地域の方々も来院されます。一人ひとりの患者さんを診察するだけでなく、多くの患者さんとより向き合うことで、皆さんに納得していただける治療を提供できる環境を整えようと考え、患者さん一人当たり約15分単位での予約の受付を行うようにしました。
当院では、日本消化器内視鏡学会が認定する消化器内視鏡専門医が中心となって診療に当たっています。また、患者さんが安心して治療に臨んでいただけるよう、看護師や医療事務などのスタッフへ向けたトレーニングを行うことでスタッフの質の向上にも務めています。
当院では、特に内視鏡検査や治療に注力して診療を行ってきました。これからも、現在の水準に満足することなく、新しい医療機器や治療法などを積極的に導入することで、当院で提供できる医療の質の向上につなげ、より患者さんに必要とされる医療を提供できるよう務めていきます。
医療業界では常に多くの課題を抱えており、それらをひとつずつ解決していく必要があると考えています。現に、患者さんに負担の少ない内視鏡検査が行えるようになっているのも、患者さんの声から課題を拾い出し解決に至ったためです。当院では、これからも課題と向き合い、患者さんの立場に立った医療が提供できるクリニックを目指します。
当院では、これからも患者さんに医療を提供するべく、新しい医療機器や治療法の導入などの新しいことへの取り組みを続けていきます。
当院は、内視鏡検査や治療を経験したことがあり、さらなるスキルアップを図りたい医師にとっては充実した経験が積める場所であると考えています。また当院が入るメディカルモールは、駅からも近く通勤しやすい場所にあります。ぜひ内視鏡検査や治療をよりよい設備のもとで行いたい医師の方々には、患者さんのために当院で一緒に診療に励んでほしいと思います。
これからも、地域の皆さんや患者さんに対してよりよい医療を提供し続けられるよう、当院は常に自らの医療水準を把握し保てるよう努めてまいります。何か不安なことがありましたら、お気軽にお越しください。
医療法人ただともひろ胃腸科肛門科 理事長、株式会社AIメディカルサービス 代表取締役
医療法人ただともひろ胃腸科肛門科 理事長、株式会社AIメディカルサービス 代表取締役
日本外科学会 外科専門医日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医日本消化器病学会 消化器病専門医日本大腸肛門病学会 大腸肛門病専門医
2005年に東京大学の大学院を卒業。1996年から、東京大学医学部附属病院で外科医として勤務し、1997年からは国家公務員共済組合虎ノ門病院で麻酔科医として勤務。その後、いくつかの病院で経験を経て、2001年には再び東京大学医学部附属病院で大腸肛門外科としての経験を積む。
2006年からは武蔵浦和メディカルセンターただともひろ胃腸科肛門科の院長に就任し現在に至る。その一方で、東京大学医学部附属病院で実施している大腸肛門外科学講座の非常勤講師と株式会社AIメディカルサービスの代表取締役も兼任する。
多田 智裕 先生の所属医療機関
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