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分娩の流れについて

分娩の流れについて
三原 卓志 先生

戸塚共立レディースクリニック 産婦人科部長

三原 卓志 先生

目次
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妊娠37週を迎えると、赤ちゃんが生まれてくる準備が整います。分娩には大きく分けて自然分娩と帝王切開という2つの方法がありますが、これらの方法はどのように選択されるのでしょうか。

今回は、戸塚共立レディースクリニックの産婦人科部長、三原(みはら) 卓志(たかし)先生に分娩の方法やそれに伴って行う処置などについてお話を伺います。

妊娠37週0日から41週6日までの期間を “正産期(せいさんき)”といい、赤ちゃんが生まれてくるのにもっとも適した時期です。 この時期になると、お産の始まりである陣痛が起こる可能性があります。陣痛は周期的に起こる子宮の収縮のことを指し、間隔が10分ごと、あるいは1時間に6回以上見られた場合に“陣痛発来”となります。

陣痛の感じ方には個人差があり、おなかではなく腰が痛いと感じる方もいらっしゃいます。心配な場合には早めに医療機関に連絡をしていただければ、医師や助産師が状況などを聞きながら対応について指導することも可能です。

陣痛が始まると、基本的には入院、お産という流れになりますが、入院のタイミングは人によって差があります。子宮の出口は突然開くわけではなく、徐々に開いていきます。そのため、初産か否かという点や妊婦健診の状況などによって入院のタイミングが判断されます。妊婦健診の時点でお産が速く進みそうだと判断した場合には、早めに連絡を入れるようお伝えしておくこともあります。

赤ちゃんを包んでいる膜が破れ、羊水が外に出てくる“破水”も出産の兆候の1つで、陣痛よりも先に起こる場合(前期破水)もあります。破水が起こると“子宮内感染”といって子宮内に入り込んだ細菌などに赤ちゃんが感染する恐れがあります。

当院では、基本的には自然分娩(経腟分娩)を行えるようにお産の準備を進めていきます。分娩時間にも個人差がありますが、自然分娩の場合、初産婦ならば陣痛発来から約14時間、経産婦ならば約7時間程度が標準とされています。しかし、分娩時間が標準の2倍以上(初産婦であれば28時間)にならない限り、全て正常経過とされています。

自然分娩が難しい場合には帝王切開を行うケースもあります。帝王切開とは、手術で子宮を切開して赤ちゃんを取り出す方法で、“選択帝王切開(予定帝王切開)”と“緊急帝王切開”の2パターンがあります。どちらのパターンでも手術の方法自体は同一です。麻酔も含めると手術時間は1時間程度となります。なお、帝王切開を行った場合には自然分娩と比較して入院期間が長くなります。当院では約3~4日は入院が長くなっているケースがほとんどです。

選択帝王切開を行うのはどんなとき?

事前の検査などから自然分娩(経腟分娩)に適していないと判断された場合に、計画的に帝王切開を行うことを選択帝王切開(予定帝王切開)といいます。具体的には次のようなときに選択されます。

  • 過去に帝王切開でお産している
  • おなかの中の赤ちゃんが逆子/双子(もしくはそれ以上)である
  • 出産予定日を超過しても赤ちゃんが生まれないとき

など

緊急帝王切開を行うのはどんなとき?

一方で、緊急帝王切開は自然分娩の途中で帝王切開に切り替えるケースを指します。具体的には次のようなときに緊急帝王切開が行われます。

  • 分娩中にお母さんや赤ちゃんの状態が悪くなったとき
  • 分娩の途中で赤ちゃんがお母さんの体内でひっかかってしまった場合

など

当院で帝王切開を行う場合、背中から麻酔薬を注入する“腰椎麻酔(ようついますい)”で行うことがほとんどです。全身麻酔を使用すると、赤ちゃんにも麻酔がかかって眠ってしまうため、生まれたときに呼吸が弱くなることがあります。こうした理由から、赤ちゃんには麻酔がかからない腰椎麻酔を選択しています。

なかには、陣痛が発来したにもかかわらずなかなか出産に至らない方もいらっしゃいます。そのような状態が続くと、お母さんの体力がだんだんと消耗されていき、出産するための力が出せなくなってしまいます。

また、出産予定日を超過してもなかなか陣痛が起こらないケースもあります。妊娠42週を超えると、胎盤は徐々に老化し機能不全となります。胎盤が機能不全となったときに注意すべきは、赤ちゃんに十分な酸素や栄養を送ることができなくなることで、赤ちゃんの体力が低下してしまうという点です。このようなときに医学的な介入が必要であると判断された場合は、陣痛促進剤や陣痛誘発剤を用いて分娩を進めることがあります。

陣痛促進剤・陣痛誘発剤とは

陣痛促進剤は子宮の収縮(陣痛)を促す薬で、すでに陣痛が始まっているものの陣痛が強くならない方(微弱陣痛)に対して使用します。一方、陣痛誘発剤は予定日を超過しても陣痛が起こらない方に対して使用します。

当院は、横浜未来ヘルスケアシステムという医療法人が運営するクリニックです。そのため、同医療法人である戸塚共立第1病院や戸塚共立第2病院とは非常に強固な連携体制にあります。たとえば、当院はクリニックのため妊婦健診でお母さんに合併症が出た場合、出産まで当院で診ることができるのか慎重に検討する必要があります。そういった際に、関連施設に連絡を取り、当院で診ていくためのサポートを得たり、必要であれば受け入れ(転院)を依頼したりすることができます。その場合にも、元々連携体制が構築されている関係のため、非常にスムーズに話を進めることが可能です。

当院では“安全で母と子に優しい医療”を心がけています。いかに必要最低限の医療的介入のみで自然分娩を行えるかという点には大変こだわっており、妊婦健診時から医師と助産師が連携してお母さんや赤ちゃん、そしてご家族をサポートできるよう尽力しています。また、親子の絆を深めるために、立ち合い分娩も実施しています*。

陣痛・分娩・回復まで1つのベッドで行える個室
陣痛・分娩・回復まで1つのベッドで行える個室

出産に際して不安なことや分からないことがあるのは当然のことです。そうしたお母さん方の不安を解消しながら、安心して出産に臨める環境を作り、安全に分娩を進めるということこそ、当院の役割だと考えています。

*2020年8月現在、新型コロナウイルス感染症の影響により現在はパートナーの方のみ立ち合い可能。

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