原因
むし歯は歯を構成するエナメル質や象牙質が“酸”によって溶かし出されることが原因で生じます。
歯の表面や歯と歯の隙間には食べかすなどの汚れが付着しやすく、それらが放置された状態が続くと、細菌の塊である歯垢を形成します。そして、その中に潜んでいるミュータンス菌などのむし歯菌が食べかすに含まれる糖分を餌に増殖し、その過程で生じる酸性の物質が歯を表面から溶かしていくと考えられています。また、歯垢はむし歯の直接的な原因の1つですが、加齢やシェーグレン症候群などの病気によって口の中の自浄作用を持つ唾液の分泌が低下すると口の中が不衛生になりやすく、むし歯の発症リスクの増加につながります。
むし歯の発症リスクは口の中の衛生状態だけでなく、歯並びや生まれつきのエナメル質の丈夫さなども関わっています。また、むし歯菌は生まれたばかりの赤ちゃんにはいませんが、母親や父親など身近な大人や兄弟などから唾液を通して感染すると考えられています。
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