原因
もやもや病は脳の血管の一部が徐々に狭くなっていき、やがて閉塞していく病気です。このような血管の変化は脳内のウィリス動脈輪に引き起こされます。ウィリス動脈輪とは、心臓から脳へ血液を送る左右の内頚動脈と後大脳動脈が頭蓋内で互いに交通する輪を形成したものを指します。もやもや病で血管が閉塞していくのは、ウィリス動脈輪で起こる現象であることから“ウィリス動脈輪閉塞症”とも呼ばれます。
もやもや病は、脳の血流低下を補うために狭くなった血管の周囲に網目状の細かい血管が発達します。これは、もやもや血管と呼ばれますが、こうした現象はもやもや病の患者にだけ認められる特徴的なものです。はっきりした原因は現在のところ明確には解明されていません。しかし、もやもや病は同じ家系の中で発症しやすいとのデータもあり、何らかの遺伝が関与しているのではないかと考えられています。
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