検査・診断
アスペルガー症候群は、自閉症と共通する主要症状(社会的コミュニケーションの障害、興味や活動の偏り)があり、かつ知的障害や言語発達の遅れがないことで診断されます。そのため、日常生活の様子、発達歴、既往歴、神経学的な身体所見等を、詳細に検討することがとても大切です。
しかし、アスペルガー症候群は一見すると「少し個性的な人」程度の認識で過ごしていることもあり、必ずしも幼少期に診断されることばかりではありません。大人の発達障害においては、本人にまったく自覚がなく、受診を拒否する場合があります。たとえば、職場などでコミュニケーションの問題が原因でトラブルが起きているにもかかわらず、自分のせいだとは思えない場合などがあります。
成人になってからアスペルガー症候群を診断する場合においても、幼少期の状況を検討することが必要です。しかし、当時の資料がなく記憶もあいまいで、きちんとした情報が得られないケースも多々あります。そのため、幼少期に比べて診断が難しくなる傾向があります。
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