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自閉症

目次

自閉症とは

自閉症とは、社会性発達の質的障害、コミュニケーションの質的障害、興味や活動の偏りの三つを特徴とした、先天的な脳の機能障害です。通常3歳頃までに判断されることが多いです。アスペルガー症候群との関係性について、従来は別の疾患として分けて考えられていました。しかし、両者には重複する部分も多く、個々人において明確に分類することが困難であることから、近年は「自閉症スペクトラム」として一つの疾患概念に含めて考えられるようになってきています。「スペクトラム」という言葉から想像される通り、社会発達の障害の程度や個人が出来る能力には、大きな個人差があります。そのため、自分の考えをしっかりと持ってブレずに自分のペースをきちんと守り、コツコツがんばり続けること」ができる人がいる一方、不適切な環境におかれてしまうと日常生活に様々な障害を及ぼしてしまうこともあります。

より詳細は、こちらの記事も参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/150530-000017-MFVVZG

原因

自閉症を含む自閉症スペクトラムについては、これまでのところ確実にそれと断定されている原因はありませんが、先天的な脳の機能異常により引き起こされていると考えられています。これまでの研究結果からは、ある種の遺伝子異常が複雑に関与しているのではと推定されていますが、やはり特定の原因遺伝子はこれまでのところ明らかになっていません。さらに、自閉症になりやすい体質を持って産まれているお子さんもいると推定されていますが、何がきっかけとなって実際に「自閉症」を発症しているかは不明です。遺伝子的な側面以外にも、例えば、ウイルス感染症、環境中の化学物質等との関係性を唱える方もいますが、いずれの場合も議論の余地が残されているところです。
その他、一部の先天性疾患に伴って自閉症を発症しやすいことがわかっています。具体的には脆弱X症候群、結節性硬化症、先天性風疹症候群、フェニルケトン尿症などの疾患を挙げることができます。


より詳細は、こちらの記事も参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/150530-000017-MFVVZG
https://medicalnote.jp/contents/150530-000014-VIRRDX

症状

自閉症は、①社会性発達の質的な異常、②コミュニケーションの質的な異常、③興味や活動の偏り、の三つを特徴とした症状が出現します。


1.社会性発達の質的な異常
自閉症においては、対人関係を構築するのに困難を感じることがあります。成長の過程に沿ってみてみると、自閉症の赤ちゃんはお母さんに抱っこをされても喜ぶことがなかったり、いないいないばぁをしても喜ぶことがなかったりします。幼児期以降集団生活が始まると、より自閉症の症状は目立つようになってきます。自分の世界にこもるように見えたり、ルールに沿ってみんなで遊ぶことができません。またその場の空気を読み取ることも苦手であり、例えば起こられているのにも関わらず笑ってしまうこともあります。


2.コミュニケーションの質的な異常
自閉症においては、子供の発達そのものが遅れる傾向にあります。また言葉を発するようになったとしても、相手の言っていることを理解できずにおうむ返しすることがあります。言葉の持つニュアンスに対する理解も乏しく、場に合った適切なコミュニケーションを取ることができないこともあります。言外の意味を理解することに、困難を覚えることもあります。また、うまく自分のしてもらいたいことを表出できないこともあり、他人の手を持って何かをしてもらおうとすることもあります(クレーン現象と呼びます)。


3.興味や活動の偏り
自閉症では、興味や関心を寄せるものがとても限局的かつパターン的です。一つのものごとに強い愛着を示したり、いつも決まった行動パターンを取る傾向にあります。具体的には、数字に異常なほど興味を示す関係から、カレンダーや時刻表を、その意味を判らずに暗記したりします。また、学校に通う時に、普段と違った道を通ることが極端に苦手であり、同じ道を同じように通ろうとします。


より詳細は、こちらの記事も参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/150530-000017-MFVVZG

検査

自閉症の診断に際しては、三つの主要症状(社会性発達の質的な異常、コミュニケーションの質的な異常、興味や活動の偏り)がないかどうかをもとにして、診断されます。そのため、普段の日常生活の様子、発達歴、既往歴、神経学的な身体所見等を、詳細に検討することがとても大切です。心理検査を併用することもあります。
確実に自閉症を診断ができる検査方法はありません。自閉症は特別な疾患(例えば先天性風疹症候群など)と関連して発症している場合もありますので、それらを除外するために各種疾患により特化した検査(聴力検査や染色体検査、CTやMRIなどの画像検査等)を組み合わせることもあります。また自閉症ではてんかんを合併することも多いことから、脳波検査が適宜併用されます。


より詳細は、こちらの記事も参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/150530-000012-LAOFEN

治療

自閉症に対する治療に関して大切なのは、早期発見とそこに関連した早期介入です。介入に関しては、患者さんに対しての介入の意味合いだけでなく、周囲にいる方たち(親御さんや教育者を含めて)に対しての意味合いも含んでいます。早期発見をした後には支援が欠かせません。そして支援にはどうしても親御さんの力が必要です。小さい頃から親御さんが自閉症の特徴に慣れているほうがスムーズに支援に入れます。早期発見によって着実に支援・療育へ入っていくことで、社会生活において困難を覚えにくくなります。
自閉症の治療については、周囲の大人がその特徴を理解し対応を工夫することも大切です。例えば、自閉症の方は想像力を働かせることが苦手です。言外の意味をとらせるような指示をするのではなく、「これをして下さい」と直接的な指示を与えることも必要になることがあります。また言葉で自分の気持ちを表出することも苦手なので、コミュニケーション能力を引き延ばすためにも、周囲の方が相手の言うことを聞く姿勢を示すことも必要になります。以上のような取り組みは、年齢や発達段階などによって大きく異なるため、個々の治療プログラムを設定することがとても重要です。


より詳細は、こちらの記事も参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/150530-000015-YUSXBU
https://medicalnote.jp/contents/150530-000018-HFJVAV

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