症状
自閉スペクトラム症は、1.対人交流とコミュニケーションの質が偏っていること、2.著しく興味が限局すること、パターン的な行動があることの2つの特徴によって形付けられる症状を呈します。
自閉スペクトラム症の人は、対人関係を築くことが苦手であり、人の気持ちを推し量ることが難しく1人でいることを好む傾向にあります。コミュニケーションの取り方にも特徴を見ることとなり、話し言葉の遅れやおうむ返し、言葉の意味を理解することが難しく言外のニュアンスを察知するのも苦手です。自分の置かれた環境に対してそぐわない丁寧すぎる言葉遣いや言葉のチョイスをすることもあります。また身振りや手振り、目の動きなどもコミュニケーションには重要な役割を果たしますが、これら非言語コミュニケーションの意味合いを正確に察知することも苦手です。
興味の限定も自閉スペクトラム症で見る特徴的な症状です。特定の物事に対して強い興味をもつ、特定の手順を繰り返すことにこだわる、手をひらひらさせるなどの常同的な動作を繰り返す、興味をもった領域に関してばかり膨大な知識を持つなどの特徴を挙げることができます。
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自閉スペクトラム症について
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