治療
自閉スペクトラム症では、早期の段階でこだわりの強さといった個性を周囲が認識し、社会的な適応がスムーズにいけるように行うことが重要です。自閉スペクトラム症は個性の一種であり、置かれた環境によって大成功する人もいれば、逆に社会の中から孤立してしまい生きづらさを感じてしまう人もいます。前者の場合は“自閉スペクトラム”という個性でおさまる範疇とも捉えることができますが、後者の場合は“自閉スペクトラム症”に陥ってしまうことになります。自閉スペクトラム症の特徴を有する人がうまく社会に適応できるようになり、障害として認識されなくてもすむよう、早期発見からの介入を行うことが重要です。
早期発見を行うことで、親御さんを含めて、本人に対しての接し方が変化することが期待できます。その後、本人に対しての継続的な支援・療育を取り入れることが重要です。
生活に支障が出るほどの症状やその他の病気が並存している場合には、薬による治療が検討されることもあります。薬物療法で自閉スペクトラム症の特徴を根本的に治療することは難しいとされていますが、症状が落ち着くことで生活が送りやすくなる可能性があります。
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