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インタビュー

自閉症は検査だけで診断可能?検査の種類

自閉症は検査だけで診断可能?検査の種類
宮本 信也 先生

白百合女子大学 教授(副学長)

宮本 信也 先生

目次
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自閉症を含む発達障害は、検査だけで診断をすることは難しいです。そのため、基本的には行動を観察したり周囲や本人への聞き取りを行ったりして、症状や生活への支障の程度も判断しながら、一定の診断基準にもとづいて診断を行います。自閉症の検査について、筑波大学 副学長・理事/附属学校教育局教育長の宮本信也先生にお聞きしました。

自閉症は、基本的に症状から診断します。自閉症やADHDのような行動面で特徴が現れるタイプの発達障害においては、生物学的検査や心理行動面の検査を含めて、発達障害全般における明確な数値の指標は2018年1月時点ではありません。

なお、知的障害のように成績の問題として特徴が現れるタイプの発達障害では、例えば知能検査のように診断に直接結びつく検査があります。

基本的には問診や遊びの様子を観察するなどして、どんな症状がどの程度の強さで出ているのかを判断して、診断基準に則って診断をします。チェックシートもありますが、基本的には自閉症の疑いがある方とそうでない方を振りわけるスクリーニングであり、チェックシートの結果だけで診断することはありません(後述するADI-RとADOS-2は除く)。

一方で、自閉症の診断の手助けとなる検査法は開発されています。次章は、その検査について解説します。

2018年1月現在、自閉症の診断に有用と国際的に認められている検査として2つの検査法が開発されています。

  • ADI-R(Autism Diagnostic Interview-Revised)
  • ADOS-2(Autism Diagnostic Observation Schedule Second Edition)

対象年齢:精神年齢2歳0か月以上

検査内容:93項目の質問項目から患者の初期発達・発達指標に関する情報、言語やその他スキルの獲得時期と喪失の有無、その他診断の手助けとなる行動全般について尋ねる。その結果をスコアで判定。

所要時間:1時間半~2時間半程度(回答・評定・採点を含む)

対象年齢:月齢12か月以上

検査内容:検査用具や質問項目から行動観察と面接を行って、診断基準を満たすかどうかの大まかな判定や、症状の程度の目安を知ることが可能。

所要時間:40~60分程度

自閉症の診断は、以下のポイントを踏まえながら、診断基準と照らし合わせて判断をします。

  • 現在の状態
  • 生まれてから現在までの発達の経過
  • 家庭や集団での行動の特徴
  • 生活上で生じている困難やトラブル

2018年1月現在、自閉症を含む自閉スペクトラム症の国際的な診断基準には2つの指標があります。DSM-5*とICD-10*です。医師は、これらの診断基準をもとにして自閉症の診断を行います。

DSM-5…米国精神医学会発行の「精神障害の診断と統計マニュアル第5版」

ICD-10…WHO作成の「国際疾病分類第10版」

 

自閉症の特徴や症状についてはこちら

 

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