原因
アスペルギルスは、環境中に広く生息するカビの一種です。アスペルギルスには多くの種類が存在することが知られていますが、Aspergillus fumigatusと呼ばれるタイプのアスペルギルスがアレルギー性気管支肺アスペルギルス症と深く関連します。
広く環境中に生息するアスペルギルスは、特殊な状況を除き、人に対して大きな健康被害をもたらすことはありません。しかし、アスペルギルスに対してアレルギー反応を起こす方がおり、このことを原因として発症する病気がアレルギー性気管支肺アスペルギルス症になります。
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症は、基礎疾患として気管支喘息を有している方に多くみられることが知られています。なお、先天性疾患のひとつとして嚢胞性線維症と呼ばれる病気があります。本疾患は日本人における発症頻度は高くありませんが、人種によっては頻度が高い病気です。嚢胞性線維症を有する方もアレルギー性気管支肺アスペルギルス症を発症するリスクが高いことが知られています。
なお、アスペルギルスと関連した疾患としては、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症以外にも、慢性肺アスペルギルス症、侵襲性肺アスペルギルス症も知られています。
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