かんじだせいかんさつしん

カンジダ性間擦疹

皮膚

目次

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概要

カンジダ性間擦疹(かんさつしん)とは、カンジダというカビの一種によって鼠径部(そけいぶ)(太ももの付け根のあたり)や指と指の間など、皮膚と皮膚がこすれあう部位に生じる皮膚症状です。

股や指と指の間などのように皮膚と皮膚がこすれる部位は、温暖で湿潤な環境になりやすくカンジダが好む環境といえます。肥満や糖尿病などの因子が存在すると、カンジダ性間擦疹が生じやすくなります。
 

原因

カンジダそのものは環境中に広く生息するカビですが、特定の状況下において増殖しやすくなります。

たとえば、おむつを着用していると、鼠径部やお尻周りを中心に尿や汗などが溜まり、高温多湿になりやすいです。そのため、おむつ着用時はカンジダが増殖しやすく、カンジダ性間擦疹を発症しやすいです。また、高温多湿という観点から、汗かきの人、密着性の高い手袋や服装を着用する状況なども、カンジダ性間擦疹を引き起こしやすいといえます。
カンジダは免疫機能が弱っていると増殖しやすい傾向があります。

たとえば、ステロイドを治療薬として使用しているときや糖尿病のコントロールが悪いとき、エイズを発症しているときなどにおいては、免疫機能が著しく障害を受けてしまいカンジダの増殖を許してしまいやすいです。こうした因子が存在する場合も、カンジダ性間擦疹を発症しやすくなります。

そのほか、肥満時には皮膚と皮膚のこすれあう面積が増加します。お腹周りやお尻などの皮膚がこすれあいやすくなり、汗の影響も受けつつカンジダ性間擦疹を誘発しやすくなります。
 

症状

カンジダ性間擦疹では、皮膚と皮膚がこすれあう部位が赤くただれてしまいます。好発部位としては、鼠径部やおしり周辺、ワキの下、お腹周り、指と指の間、くびのしわなどです。赤みに加えて、白くはがれ落ちた皮膚が付着していることもあります。

また、点々とした発疹が周辺に生じることもあります。カンジダ性間擦疹では、見た目の皮膚病変に加えて、かゆみや痛みなどの自覚症状を伴うこともあります。

検査・診断

検査としてはまず、発疹がどの部位に広がっているか分布状況を詳細に観察します。

間擦疹そのものはカンジダ以外が原因となって生じることもあるため、カンジダが原因であることを確認するための検査も行われます。検査方法は、皮膚の一部をこすりとり、それを用いてカンジダが存在しているかどうかを顕微鏡にて観察します。

カンジダ性間擦疹では、病気を誘発するような背景因子が存在していることも多く、それらに対しての評価を行うことも大切です。たとえば、糖尿病がベースに存在している場合には、血液検査を行い血糖値、HbA1cなどを測定し、糖尿病のコントロール状況を確認することも検討されます。
 

治療

カンジダ性間擦疹は、カンジダに対して効果を期待できる抗真菌薬を用いて治療します。基本的には外用薬で治療することが多いですが、病変部位が広い場合や塗り薬では効果がない場合には内服薬の使用も検討します。

カンジダ性間擦疹は湿潤環境をベースにして発症することから、皮膚の乾燥状態を適度に保つことが重要です。たとえば、おむつ周辺は汗や排泄物の影響から高温多湿になりやすいため、適度なタイミングでおむつ交換をすることが大切です。皮膚が乾燥した状態を保つために、パウダーの使用なども考慮することがあります。

そのほか、糖尿病や肥満などがカンジダ性間擦疹の発症にかかわっている場合は、それらに対する治療なども検討されます。