原因
サルモネラ感染症は、細菌の一種であるサルモネラ菌によって引き起こされる感染症です。サルモネラ菌は腸チフス、パラチフスなどのチフス性疾患と非チフス性疾患を引き起こします。一般的にはサルモネラ感染症は後者を指し、本記事でも非チフス性疾患について説明します。
サルモネラ菌には2,000種類以上のタイプがあり、主にニワトリ、ブタ、ウシ、カモなどの家畜や野生動物、爬虫類、両生類などの腸の中に生存しており、便と共に体外へ排出されます。サルモネラ菌が含まれる肉や卵を十分加熱せずに摂取すること、サルモネラ菌が含まれる堆肥を利用した野菜を生食すること、不衛生な水を飲むことが人への主な感染経路であり、食中毒の原因菌とされています。
そのほか、犬やカメなどのペットとの密な接触が原因となることもあり、アメリカでは1970年代にペットのカメが原因となってサルモネラ感染症が流行し、販売が禁止され、感染は終息したこともありました。
また、サルモネラ菌の感染者の便にはサルモネラ菌が排出されるため、それを介して感染が広がるケースもあります。
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