症状
サルモネラ感染症では、一般的に8~48時間程度の潜伏期間を経て38℃以上の発熱、お腹の痛み、吐き気、嘔吐、下痢、血便などの症状が現れます。下痢は水様便、時に緑色便、血便を表し、1日に十数回みられることも少なくありません。そのため、乳幼児・小児や高齢者などは脱水になることもあります。乳幼児や小児はサルモネラ菌に比較的高い感受性があります。
多くは3~4日以内に自然に回復しますが、免疫力が低い場合などにはサルモネラ菌が血液中に入り込み全身に広がる菌血症を引き起こし、肝、腎、関節、肺、骨などに炎症や膿瘍(膿の塊)を起こして肝障害、腎障害、関節炎、骨髄炎などの腸管外症状を表すこともあります。また、サルモネラ菌は特に動脈硬化を伴う心臓の弁や大動脈に感染しやすく、息切れ、胸痛、動悸などの症状を引き起こすことも報告されています。
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