検査・診断
スティーブンス・ジョンソン症候群は、実際の症状やきっかけとなりやすい医薬品の服用の有無、感染症の有無などをもとに医師が評価して診断することになります。病変がみられる皮膚を採取して顕微鏡で調べる皮膚生検が行われることもあります。
また、スティーブンス・ジョンソン症候群とよく似た病気に中毒性表皮壊死症と呼ばれる病気があります。これらは重症多形滲出性紅斑と呼ばれる同じグループの病気で、びらんや水疱などの皮膚症状が全体表面積の10%未満のときにスティーブンス・ジョンソン症候群と診断され、10%以上の場合は中毒性表皮壊死症と診断されます。
検査の結果からスティーブンス・ジョンソン症候群が疑われる場合、原因を特定するための検査が行われることがあります。細菌やウイルスなどの感染症が疑われる場合は、病原体を検出する検査や抗体価の測定などを行います。薬剤が原因として疑われる場合は、症状が発現するまでにどのような薬剤をどれくらい使用していたか、過去に薬剤を服用して発疹などの副作用が出たことがあるかどうかということなどが参考になります。
原因がはっきりしない場合は、患者から採取した血液と疑わしい薬剤を混ぜてリンパ球が増えるかどうかを確認する検査(薬剤添加リンパ球刺激試験)や、パッチテストを行うこともあります。
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