治療
スティーブンス・ジョンソン症候群が疑われ、何らかの薬が原因と考えられる場合は直ちに疑われる薬の使用を中止します。
そのうえで、原則として入院して治療を行います。治療期間は症状によって異なりますが、1か月以上に及ぶこともしばしばです。重い基礎疾患がある場合や、高齢者ではより治療期間が長くなることがあります。
スティーブンス・ジョンソン症候群の入院治療
ステロイド薬の全身投与に加えて、発疹の局所的な治療、目の症状の管理、補液・栄養管理、呼吸管理、感染防止などの全身管理が行われます。
ステロイド薬の全身投与はこの病気の中心となる治療で、特に重症の場合は発症から7日前後に治療を始める必要があります。
ステロイド薬による治療としては、ステロイドパルス療法と呼ばれる、多量のステロイド薬を投与する治療が行われることがあります。治療により症状の改善がみられたら徐々にステロイドの量を減らします。
このような治療でも効果がみられない場合は、免疫グロブリン製剤大量静注療法や血漿交換療法と呼ばれる治療法が行われることもあります。
スティーブンス・ジョンソン症候群の後遺症の治療
目の症状が重篤な場合は後遺症を残すことがあります。目の後遺症に対しては、輪部支持型角膜形状異常眼用コンタクトレンズと呼ばれる特殊なコンタクトレンズを使用することにより視力を改善したり、ドライアイ症状を緩和できることがあります。
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