症状
スティーブンス・ジョンソン症候群の主な症状には発熱などの全身症状、粘膜症状(目、口唇・口腔、外陰部など)、皮膚症状があります。
薬が原因の場合は、原因となる医薬品を使用してから1〜3週間(2週間以内に起こることが多い)後に、発熱や頭痛、咳などの全身症状の出現とともに、目、口唇・口腔、外陰部の粘膜に紅斑、びらんがみられます。また皮膚病変は、全身に水疱・びらんを伴う紅斑あるいは赤紫色~褐色の斑が多発します。症状が現れ始めるまでの期間は個人差があり、数日以内に現れる場合もあれば、薬の使用から1か月以上たってから起こることもあります。
皮膚の病変は治癒後に色調の変化などが残ることもありますが、時間の経過とともに正常な皮膚の色に近づいていきます。ただし、爪の周囲に病変ができた場合の爪の変形や爪の脱落、目の症状(視力低下、まぶたの癒着、ドライアイなど)は後遺症として残ることがあります。
また、呼吸器や消化管の粘膜が障害されることもあり、この場合は呼吸器症状や消化管症状が起こることもあります。
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