せりあっくびょう

セリアック病

最終更新日:
2024年03月19日
Icon close
2024/03/19
更新しました
2017/04/25
掲載しました。
この病気の情報を受け取るこの病気は登録中です

処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください

医師の方へ

検査・診断

セリアック病には統一された診断基準がありません。内視鏡検査、十二指腸の組織を採取して行う生検組織検査、血液検査、グルテン除去食による食事療法で症状が改善するかなどを総合的に判断して、セリアック病と診断されます。

見分ける必要がある病気として、過敏性腸症候群炎症性腸疾患(IBD)、食物アレルギー、感染性腸炎などがあります。

内視鏡検査と生検組織検査

内視鏡(いわゆる胃カメラ)を挿入し、食道、胃、十二指腸を観察します。十二指腸では、粘膜の粗造*や、絨毛(じゅうもう)**の萎縮が観察されます。また、十二指腸の粘膜を採取し、顕微鏡で小腸粘膜組織の異常を調べる生検組織検査も併せて行われます。生検組織検査はセリアック病の診断において重要な検査の1つであり、病気のタイプを詳しく分類することにも役立ちます。

*粘膜の粗造:胃の粘膜にはアレアと呼ばれる一定の模様があり、炎症やなんらかの異常が起こっている場合にアレアが不規則となっている状態。

**絨毛:十二指腸を含む小腸の内面にあるひだや突起のこと。栄養素の吸収力を高める働きを持つ。

血液検査

セリアック病患者はグルテンを取ると体内に特定の抗体が生産されます。血液検査ではその抗体の有無を確認するため、抗グリアジン抗体(AGA)、抗組織トランスグルタミナーゼIgA抗体(tTG抗体)、抗筋内膜抗体(EMA抗体)などを調べます。

ただし、日本ではいずれの検査も保険診療では測定ができません。

グルテン除去の食事療法による診断

グルテン除去の食事療法を行うことで、セリアック病患者の9割で症状の改善が得られます。そのため、グルテン除去で症状がよくなるかを確認することは、セリアック病の診断方法の1つです。

医師の方へ

医師向けの専門的な情報をMedical Note Expertでより詳しく調べることができます。

この病気を検索する

「セリアック病」を登録すると、新着の情報をお知らせします

処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください

実績のある医師をチェック

セリアック病

Icon unfold more