症状
症状の現れ方には個人差がありますが、その中でもよくみられる症状を表す単語から頭文字をとって、“CHARGE症候群”と命名されています。
- C (coloboma):網膜、虹彩、視神経などの部分欠損 (コロボーマ)
- H (heart defects):先天性心疾患
- A (atresia choanae):後鼻孔閉鎖*
- R (restricted growth and development):成長障害(低身長)、精神発達遅延
- G (genital abnormality):外陰部低形成
- E (ear abnormality):耳の形態異常、難聴
特に成長障害、精神発達遅延を伴う場合が多く、一部のケースでは成長ホルモンの分泌不全が認められることがあります。
そのほかの症状として、顔面麻痺によって生じる顔面の非対称性、口唇口蓋裂**などが挙げられます。さらに、これらの症状の影響で口や喉がうまく動かせず、乳児期の哺乳障害や嚥下障害を伴う場合もあります。
*後鼻孔閉鎖:鼻腔から喉にかけてつながっている部分(後鼻孔)が塞がった状態のこと。
**口唇口蓋裂:唇や上顎が生まれつきつながっていない(避け目がある)状態のこと。
参考文献
- 難病情報センター. チャージ症候群(指定難病105). 厚生労働省. 2023-10. https://www.nanbyou.or.jp/entry/4138. (参照 2024-03-04)
- CHD7 Disorder. Conny M van Ravenswaaij-Arts, Meg Hefner, Kim Blake, Donna M Martin. Initial Posting: October 2, 2006; Last Revision: September 29, 2022.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK1117/
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