治療
チャージ症候群では、症状が体のさまざまな部位に及ぶため、それぞれの症状に応じた多面的かつ包括的な治療が必要となります。さまざまな症状のなかでも、先天性心疾患ならびに呼吸障害は予後に大きく関わるため、早急な対応が求められます。
後鼻腔狭窄や閉鎖に対しては、必要に応じて外科的手術が適用されます。喉頭や気管の構造異常をともなう例も多く、上気道閉塞を生じる場合には気管切開が必要になる場合があります。チャージ症候群に認められる様々な症状に起因し、哺乳障害や摂食障害を認める患者さんはめずらしくありません。
経口での摂食が難しい場合には経鼻チューブ栄養を必要とする例や、継続的に摂食障害が続く場合には胃ろう手術が必要となる例もあります。また、チャージ症候群では、視覚ならびに聴覚に障害が認められるため、両者に対する継続的なフォローも重要です。
眼球のコロボーマによる近視や乱視、視野の欠損に対しては、適切な眼鏡を使用し、姿勢を工夫するなどの訓練が必要となります。聴力障害に対しては、補聴器の適応に加え、言語療法など専門家によるリハビリテーションも重要となります。
医師の方へ
「チャージ症候群」を登録すると、新着の情報をお知らせします