症状
感染してから発症するまでの潜伏期間は、通常3〜7日(早くて2日、長くても15日)です。発症様式には、比較的軽症で済む“デング熱”と、さらに重篤な“デング出血熱”の2つがあります。
デング熱
デング熱は急激な発熱で発症します。多くの場合、2〜7日で熱は下がります。そのほかの症状としては以下のものが挙げられます。
- 頭痛
- 目の裏の痛み
- 関節痛(デング熱に特徴的な症状です。)
- 筋肉痛
- 吐き気
- 嘔吐
- 皮疹
皮膚の発疹は熱が下がったころに起こり、胸部や胴体・背中からはじまり、手足・顔面に広がります。また、まったく症状を示さない“不顕性感染”で終わることも多いです。
デング出血熱
デング出血熱では、通常のデング熱と同じような症状が出た後、熱が下がりつつあるときに症状が急激に悪化します。デング出血熱の特徴は、出血しやすくなることであり、鼻血や消化管出血などがみられます。そのほか、不安・興奮状態、呼吸苦や腹部膨満感なども出現します。
さらに重症な状況になるとショック状態や循環血液量減少性ショックのいずれかがみられます。ただし、デングウイルスに感染したとしても、デング出血熱を発症することは多くありません。
医師の方へ
「デング熱」を登録すると、新着の情報をお知らせします