症状
トゥレット症候群の症状であるチックには運動チックと音声チックがあり、以下のようなものがあります。
- 単純運動チック:まばたきをする、肩をすくめる、顔をしかめる、首をかしげる など
- 複雑運動チック:飛び跳ねる、キックする、倒れこむ、叩く など
- 単純音声チック:意味のない「ん」などの音声を発する、鼻を鳴らす、咳払いをする など
- 複雑音声チック:場にふさわしくない汚い言葉を発する(汚言)、ほかの人が言った言葉を繰り返す(オウム返し) など
トゥレット症候群の多くは、6歳頃に単純運動チックで始まり、その後単純音声チックが加わります。チックは消失したり新しいチックが現れたりすることを繰り返しますが、10歳頃から複雑運動チックや複雑音声チックがみられる傾向があります。単純チックは思春期を迎える頃には自然になくなることが多いのですが、複雑チックは症状には幅があるものの、その後もみられることが多いです。チックの症状は多くの場合、青年期・成人期までに軽快しますが、一部の人では大人になっても症状が残ることがあります。
また、注意欠陥・多動性障害や強迫性障害などを合併したり、睡眠障害などの生活リズムが乱れたり、衝動的な行動がみられることもあります。
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