予防
ビタミンD欠乏症は、高齢、慢性的な下痢、グルココルチコイド製剤の使用、クローン病などの炎症性腸疾患、胃や腸・膵臓の手術、神経性やせ症といった要因を持つ人が、ビタミンD欠乏状態(25水酸化ビタミンD濃度が20ng/mL未満)となることで症状が現れる病気です。そのため、ビタミンD欠乏症を予防するには、ビタミンDを含む魚介類や卵類、乳製品、キノコ類をバランスよく取ったり、適度に日光に当たったりすることで血中の25水酸化ビタミンD濃度を充足状態(30ng/mL以上)にしておくことが大切です。
また、天然型ビタミンDのサプリメントを摂取すると、効率よくビタミンD濃度を充足状態にできることがあります。
特に、母乳のみで哺育されている乳児は、ビタミンD欠乏状態になりやすいといわれています。乳幼児や小児では消化管疾患など、ほかのビタミンD欠乏症を発症し得る要因がない場合でも、ビタミンD欠乏のみでビタミンD欠乏症やくる病を発症する可能性があり、天然型ビタミンDのサプリメントを活用することが推奨されています。
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