ぴろりきんかんせんしょう

ピロリ菌感染症

同義語
ヘリコバクター・ピロリ感染症,H. pylori 感染症,ピロリ菌感染
監修:

治療

ピロリ菌感染症には除菌治療を行います。除菌治療では、通常、胃酸の分泌を抑制する薬(プロトンポンプ阻害薬またはカリウムイオン競合型アシッドブロッカー)を1剤と抗菌薬の2剤を合わせた3剤の治療薬を組み合わせて1日2回、7日間飲み続けます。治療終了から4週間以上経過したら再びピロリ菌の検査を行って、除菌されているかどうか確認します。

最初に行う除菌を1次除菌といい、1次除菌でピロリ菌の除菌が不十分だった場合には2次除菌を行います。多くは抗菌薬が効かないピロリ耐性菌が原因で除菌に失敗するため、2次除菌では抗菌薬の種類を変えて行います。

薬を飲み忘れたり、自己判断で薬を減らしたりすると耐性菌ができやすくなり、成功率が下がります。そのため、用法・用量を守って薬を飲むようにしましょう。1次除菌と2次除菌の成功率はおよそ80~90%といわれています。なお、1次除菌と2次除菌までは保険診療で行えますが、3回目以降は自費となります。3回目以降の治療を希望する場合はピロリ菌外来でご相談ください。

なお、20~30歳代までに、できれば50歳までに除菌治療を受けることが望ましいとされています。

1次除菌(初回の除菌治療)の組み合わせ

  • ボノプラザン(カリウムイオン競合型アシッドブロッカー)またはラベプラゾール(プロトンポンプ阻害薬)など
  • アモキシシリン(抗菌薬)
  • クラリスロマイシン(抗菌薬)

2次除菌(2回目の除菌治療)の組み合わせ

  • ボノプラザン(カリウムイオン競合型アシッドブロッカー)またはラベプラゾール(プロトンポンプ阻害薬)など
  • アモキシシリン(抗菌薬)
  • メトロニダゾール(抗菌薬)
最終更新日:
2025年08月19日
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2025/08/19
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

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