原因
フェニルケトン尿症の原因は、フェニルアラニン(Phe)という物質を分解するフェニルアラニン水酸化酵素(PAH)の活性低下です。そのため、PAH欠損症とも呼ばれています。
PAHはBH4を補酵素(酵素作用のために必要な化合物)としているため、BH4が欠乏するとPAH 活性が低下します。また、BH4欠乏症という病気でもPAH 活性が低下するため、フェニルケトン尿症と類似の病態が現れます。そのため、NBSで血中Phe濃度が上昇していた場合、フェニルケトン尿症とBH4欠乏症とを区別(鑑別診断)する必要があります。
この記事は参考になりましたか?
この記事や、メディカルノートのサイトについてご意見があればお書きください。今後の記事作りの参考にさせていただきます。
なお、こちらで頂いたご意見への返信はおこなっておりません。医療相談をご要望の方はこちらからどうぞ。
「フェニルケトン尿症」を登録すると、新着の情報をお知らせします