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ぽりーぷようせいたい

ポリープ様声帯

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

ポリープ様声帯とは、声帯全体がむくみ、腫れあがる疾患です。喫煙が大きく関係し、声は低くなります。浮腫が高度になると呼吸苦の原因にもなります。

原因

「声帯」は声を発生するのに重要な器官で、喉頭の一部です。声帯は空気の通り道である気管の上部にあり、左右ひだ状で存在しています。声は声帯が振動することで作られます。声帯の表面は粘膜で覆われており、表層直下のスペースをラインケ腔と呼びます。ポリープ様声帯ではラインケ腔に液体が貯留し、声帯全体に浮腫と呼ばれる「むくみ」が生じます。浮腫が生じた声帯は正常に動きません。結果として、嗄声と呼ばれる声が枯れた状態になります。ポリープ様声帯はラインケ浮腫とも呼ばれます。

ポリープ様声帯の一番の原因は長年に渡る喫煙習慣です。喫煙者のなかでもおしゃべりな方は発症リスクが高くなります。その他、甲状腺疾患、ホルモンバランスの変化、胃食道逆流症閉経などに伴うホルモンバランスの変化などとの関連性も指摘されていますが、はっきりした結論は出ていません。他に声帯に生じる疾患に声帯結節声帯ポリープがあります。ポリープ様声帯は両側声帯全体がぼってりと腫れますが、声帯結節や声帯ポリープは限局的な病変です。

症状

浮腫により声帯全体が重くなり、適切な振動を行うことができなくなります。そのため、声は低くなります。その他、のどの違和感、乾燥感などといった症状を呈することもあります。浮腫が高度になると空気の通り道が狭くなるため呼吸が苦しくなります。

検査・診断

間接喉頭鏡検査や内視鏡で声帯を観察します。そして、声帯全体がぼってりと腫れていることや、若干白みがかった色調を確認します。声帯ポリープ声帯結節は声帯の一部に病変が限局するため、これらとの鑑別は比較的容易です。声帯振動を確認するストロボスコープ検査や音響分析も行います。喉頭癌などの悪性腫瘍を疑う場合、生検を行います。

治療

禁煙が最重要です。病状の進行予防や治療予後を考えた場合、禁煙は必要不可欠です。軽度であれば禁煙を行うのみで治ってしまうこともあります。浮腫の改善を期待して、消炎薬投与やステロイドホルモン剤の吸入治療も行います。

保存的治療方法で効果が不十分な場合、手術を検討します。全身麻酔で喉頭顕微鏡下手術を行い、浮腫や余剰粘膜を除去します。術後1週間程度は沈黙期間を設けます。退院後も定期的な外来受診が必要です。

 

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