検査・診断
マイコプラズマ肺炎が疑われるときは次のような検査が行われます。
血液検査
体内で生じている炎症、高熱による脱水の有無などを調べるために血液検査を行うのが一般的です。また、検査は診断時に一度だけでなく、病状の変化や治療効果を評価する目的で繰り返し行われます。
画像検査
肺炎の状態や広がりを確認するため、X線検査やCT検査が行われます。CT検査のほうがより詳細に肺に生じた炎症の状態を描出することができますが、乳幼児は体動を制御することが困難なためCT検査は行わず、短時間で簡便に実施できるX線検査のみを行うケースもあります。
マイコプラズマの感染を確認する検査
マイコプラズマ肺炎は血液検査や画像検査のみで確定診断を行うことはできません。確定診断を下すには、マイコプラズマに感染したことを確認する検査が必要です。
感染の有無を確認する検査方法は多々ありますが、もっともオーソドックスなのは鼻や喉から採取した粘液、痰を培養してマイコプラズマの有無を調べる方法です。しかし、この方法は結果が分かるまでに時間がかかり、特殊な培地が必要であるため、実用的な検査とはいえません。
そのため、マイコプラズマに対する抗体(病原体を攻撃するたんぱく質)の数値やマイコプラズマの遺伝子の有無を調べる検査などが行われます。また、近年では鼻や喉の粘液にマイコプラズマが含まれているか迅速に評価できる“診断キット”も広く用いられるようになっています。
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