症状
典型的三叉神経痛は、鋭く我慢しがたい痛みが数秒から数十秒と発作的に生じることが特徴です。痛みがよく現れる部位としては、上顎や頬、上唇などの感覚を支配する上顎神経(第2枝)や下顎や下唇、舌、咀嚼筋などの感覚を支配する下顎神経(第3枝)領域の頻度が多いです。
痛みの持続時間は通常は短いですが、時に10~20分程度続く場合があるほか、1日のうちに何度も痛みが繰り返されることもあります。また食事や洗顔、歯磨きなどの刺激や顔などを触ることによって痛みが誘発されることが多いのも特徴の1つです。二次性三叉神経痛の場合でも電撃のような鋭い痛みを生じますが、これに加えて感覚の異常をはじめとするほかの症状を伴う傾向にあります。
三叉神経痛の痛みの度合いは、人によって異なります。時に歯の痛みと間違って認識されることもあり、歯科や口腔外科など神経痛を専門としない領域の医療機関を受診する人もいます。また、三叉神経痛によって多大なるストレスを感じる人もいます。痛みが反復されることから、円滑な日常生活を送ることができなくなることもあります。
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