たいぶはくせん

体部白癬

別名
ゼニたむし
最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

体部白癬とは、真菌の一種である白癬(はくせんきん)によって引き起こされる皮膚感染症です。「ゼニたむし」と呼ばれることもあります。

原因となる白癬菌にはいくつか種類があり、犬などのペットに潜んでいることもあります。感染すると皮膚の色に変化が生じ、かゆみがでることもあります。

一方で自覚症状がないケースもあり、知らないあいだに他の人へ感染させてしまう可能性もあります。

原因

白癬菌が体の表面に感染することで発症します。白癬菌にはいくつかの種類があります。

たとえば、トリコフィトン・トンズランスという白癬菌は、主に柔道やレスリングなどのフィジカルコンタクトの多いスポーツに関連して伝播します。この白癬菌に感染した人の頭や体、首などと接触すると、健康な人に白癬菌が移ってしまい、体部白癬を引き起こしてしまうことがあります。

その他、ミクロスポルム・カニスは犬や猫などのペットに居座っていることがあり、これらペットと濃厚接触することで体部白癬が生じることもあります。なお、ペットに白癬菌がうつると、その場所は脱毛になります。

症状

体部白癬を発症すると、感染した場所の皮膚が赤色・ピンク色に変化します。かゆみを伴うこともあります。

体部白癬の皮膚症状は、体のどこにでも生じる可能性があります。一か所に皮膚症状があると、患者さん自身の手を介して別の場所にも感染が広がることがあります。

しかし、明らかな自覚症状がないこともあります。この場合、知らず知らずのうちに他人に感染を広げてしまうこともあるため、注意が必要です。

検査・診断

皮膚の見た目の変化や自覚症状に加えて、皮膚に白癬菌が存在していることを証明することで診断がなされます。

感染が疑われる皮膚の一部を擦りとり、それを顕微鏡で観察して白癬菌の有無を評価します。KOH直接検鏡と呼ばれるこの方法は、外来で行うことができる簡易な方法です。

また、原因となっている白癬菌の種類をより詳細に調べるために、培養検査が行われることもあります。

治療

体部白癬は表在性真菌感染症であるため、抗真菌薬を外用することで治療します。抗真菌薬の外用(液剤、クリーム、軟膏など)を2〜3週間程続けることで治癒が期待できます。

重症な場合や爪白癬などの合併がある際には、より高い治療効果を期待して内服薬も検討されます。ただし、副作用が懸念されるため、医師の指示のもと治療を受けることが大切です。

体部白癬は、適切な治療を受けることで十分治癒を期待できる疾患です。独自の治療方法に頼るのではなく、専門の医療機関による診療を受けることが、完治への近道であるといえます。

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