検査・診断
内耳炎が疑われるときは必要に応じて以下のような検査が行われます。
耳鏡検査
鼓膜の状態などを詳しく観察するために耳鏡と呼ばれる特殊な機器を用いた検査を行うのが一般的です。簡易的に耳の状態を評価することが可能であり、特に急性中耳炎や慢性中耳炎に起因する内耳炎では必須の検査となります。
聴力検査
内耳炎では一般に聴力低下を生じます。特に内耳や聴神経が原因で生じる感音難聴の有無を確認するため、精密な聴力検査が行われます。
眼振検査
内耳炎では発症した耳のほうに目が揺れて動く“眼振”と呼ばれる症状がみられることがあります。一般的には特殊な眼鏡を装着して目の動きを観察する検査を行います。
画像検査
内耳の状態、側頭骨骨折の有無、脳への炎症の波及の有無などを調べるためにCTやMRIなどによる画像検査を行うことがあります。
血液検査
炎症の程度や原因となるウイルスの抗体価などを評価するために血液検査を行うことがあります。
培養検査
内耳炎の原因となっている細菌などを特定するために耳垂れや髄液などを採取して培養する検査を行うことがあります。適切な抗菌薬を選択するうえで必要な検査です。
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