治療
内科的な治療と外科的な治療に大きく分けることができます。
内科的な治療
排便習慣の異常と関連して発症することが多いので、便通のコントロールを図ることが大切です。具体的には整腸剤や下剤を使用したり、食物繊維に富んだ食事を心がけたりします。水分が不足すると便が硬くなるので、適度の水分摂取を行うことも大切です。肛門周囲の痛みを緩和したり、血流を改善させて傷の治りを促進したりするような塗り薬(痔疾用注入軟膏)が使用されることもあります。また、肛門括約筋の緊張を和らげることを目的とした治療が行われることもあります。
外科的な治療
外科的な治療が選択される場合は、内肛門括約筋をメスで切開して肛門を広げる手術や、切れ痔により硬くなったもの、肛門ポリープ、見張りいぼなどを切り取り、広がった傷の部分に肛門の外側の皮膚を移動させて狭くなった肛門を広げる肛門皮膚弁移植術などが検討されます。
外科的治療よりも内科的治療のほうが体に対する影響は少ないので、排便時に痛みがある、出血があるなどの症状がある際には、早い段階での医療機関受診を検討することが大切です。
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