症状
劇症型溶血性レンサ球菌感染症の初期症状と進行時にみられる症状は以下のとおりです。
初期症状
初期症状としては、手足の傷口周辺などの感染部位に強い痛みや腫れ、赤みが生じるのが特徴です。そのほか発熱、喉の痛み、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、全身のだるさ、めまい、筋肉痛などかぜやインフルエンザのような全身症状が現れます。しかし、これらの初期症状が現れない場合もあります。
進行したときの症状
発症してから数十時間で急激に進行すると、以下のような重い症状を引き起こし、命に関わる状態になる可能性があります。
- 皮膚や筋肉周辺の壊死……手足など感染部位の皮膚や筋肉周辺の細胞が破壊されて死滅する
- 循環不全……体に必要な血液が行き渡らない状態
- 呼吸不全……体に十分な酸素を取り込めない状態
- 血液の凝固異常……血が固まりやすくなったり、反対に固まりにくくなったりする状態
- 多臓器不全……肝臓や腎臓など生命に重要な臓器が2つ以上うまくはたらかなくなる状態
医師の方へ
「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」を登録すると、新着の情報をお知らせします