種類
吃音には、大きく分けると先天的な要因などによって生じるとされる“発達性吃音”と後天的な原因で生じる“獲得性吃音”があり、そのほとんどは発達性吃音であるといわれています。
発達性吃音
発達性吃音は、2語文(2つの単語から成る文)以上の言葉を話すようになる2~5歳頃に発症しやすいといわれています。ただし、なかには学童期以降に発症する方もいます。年齢とともに自然治癒する方もいますが、8歳以降は自然治癒しにくく、症状が継続しやすいといわれています。男女比は2~4:1と男性に多いことが特徴です。
獲得性吃音
獲得性吃音はさらに“神経原性吃音”“心因性吃音”“薬剤性吃音”に分類されます。
神経原性吃音
脳梗塞、脳出血、脳外傷、脳腫瘍など、脳の損傷が原因で生じる吃音をいいます。
心因性吃音
心理的なショックや慢性的なストレスなどをきっかけに生じるとされる吃音をいいます。主に青年期以降に発症する吃音で、具体的な原因が分からない場合や、原因と考えられる物事を取り除いても吃音が残る場合もあります。
薬剤性吃音
ドパミン作動薬や抗うつ薬などの薬を服用することにより生じる吃音です。子どもによくみられ、原因となる薬の服用を中止することで症状が消失します。服用の中止が難しい状況では、薬の量を減らすことが検討されます。
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