原因
多毛症は、男性ホルモンの一種である“アンドロゲン”が発症に関わっているものと、そうでないものに分けられます。
アンドロゲンが関わる多毛症は“男性型多毛症”と呼ばれます。アンドロゲンは太く濃い体毛の成長を促す作用があるため、アンドロゲンの分泌量が多くなると多毛症を発症すると考えられています。アンドロゲンの分泌が増加する原因としてもっとも多いのは多嚢胞性卵巣症候群ですが、アンドロゲンの分泌を引き起こす脳(下垂体)・卵巣・副腎などの腫瘍、ステロイドや経口避妊薬などの作用でアンドロゲンの分泌量が増えることも原因として挙げられます。耐糖能異常を伴うことが少なくなく、体重増加や高血糖が関係することも考えられます。
一方、アンドロゲンが関わらないタイプの多毛症は、薬の副作用、低栄養、頭部外傷、皮膚筋炎、皮膚への摩擦や炎症、遺伝子の変異などさまざまな原因が知られています。
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