たかんしょう

多汗症

最終更新日:
2020年11月30日
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2020/11/30
更新しました
2017/04/25
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治療

多汗症では原因となる病気の有無によって治療法が異なります。続発性多汗症で、多汗の原因となっている病気が明らかであれば、その病気の治療を行います。

原発性局所性多汗症に対する治療としては塩化アルミニウムの外用があります。これは古くから行われる治療法ですが健康保険が適用されず、どこの医院や病院でも出してもらえる薬ではありませんでした。しかし、最近では腋窩(えきか)の多汗症に対して健康保険が適用となる抗コリン作用をもつ外用薬が登場しました。

手のひらや足の裏の局所性多汗症に対しては、皮膚に電流を流して発汗を抑制する「イオントフォレーシス療法」という方法もあります。イオントフォレーシス療法で用いるのは微弱な電流なので痛みや副作用はありませんが、繰り返して治療する必要があります。

また、ボツリヌス菌毒素を注射する治療も行われています。この注射は1回打つと半年ほどの期間効果があります。さらに、腋窩多汗症に対しては電磁波であるマイクロ波を使って汗腺を破壊するという方法もあります。また重症の局所性多汗症に対しては、汗腺支配神経である「胸部交感神経」をブロックする「交感神経遮断術」があります。

症状が出現する部位や日常生活への支障の具合を見極めつつ、治療法を選択することになります。多汗症はQOL(生活の質)に大きくかかわってくるのですが、何に困っていて、どの程度治したいのか、治療法にはどのような副作用があるのかなどを十分に認識し考えたうえで、治療法を選択することが重要です。

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