検査・診断
症状などから大動脈解離が疑われるときには次のような検査が行われます。
画像検査
大動脈解離の診断をするにはCT検査を行う必要があります。CT検査では、内膜が裂けている位置や解離の広がりなどを詳しく評価することが可能です。特に造影剤を用いて行う造影CT検査は診断能力が高いとされています。
一方で、CT検査は時間を要するため救急外来などで早急に大動脈解離の有無を調べる必要がある場合は、X線検査や超音波検査などで簡易的な評価をすることもあります。
血液検査
貧血や炎症の程度などを調べるために血液検査を行うのが一般的です。特に心筋梗塞、腎梗塞などの合併症が疑われるときは、心臓や腎臓の機能を評価するためにも血液検査が必要となります。
心電図検査
大動脈解離は発症部位によって心筋梗塞や心不全などを引き起こすことがあり、さらに症状が心筋梗塞などと似ているケースも多いため鑑別診断を目的とした心電図検査を行うことがあります。
医師の方へ
大動脈解離について
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