原因
好中球減少症は、生まれつき発症する先天性のものと、生まれた後にさまざまな原因で発症する後天性のものに分けられます。
先天性好中球減少症
先天性の好中球減少症はまれな病気です。多くは原因不明ですが、以下の遺伝子の異常によって発症する場合があるといわれています。
- ELA2……タンパク質分解酵素であるエラスターゼの生産に関わる遺伝子
- HAX1……アポトーシス(細胞死)を抑制する遺伝子
後天性好中球減少症
後天性好中球減少症の原因としては、薬の影響や病気などが挙げられます。
中でも薬剤が原因となるものは多く、抗がん薬をはじめ、解熱鎮痛薬や抗甲状腺薬、胃薬、精神安定薬、抗菌薬、降圧薬、抗血小板薬などで好中球減少症を発症する可能性があります。好中球減少症を引き起こす疾患としては、ビタミン欠乏症、再生不良性貧血、急性白血病などがあります。また、膠原病は体内で好中球を破壊する抗体が産生されることがあり、好中球減少症を発症することもあります。
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