しきゅうないまくぞうしょくしょう

子宮内膜増殖症

最終更新日:
2024年12月16日
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2024/12/16
更新しました
2017/04/25
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原因

子宮内膜増殖症の主な原因は、エストロゲンが過剰にはたらくことです。

女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンが存在します。エストロゲンは子宮内膜を増殖させる作用があり、プロゲステロンは子宮内膜の増殖を抑制する作用があります。通常、この2つのホルモンのバランスが適切に保たれることで、子宮内膜の厚さが調整されています。

子宮内膜の機能

子宮内膜は子宮の内側を覆う組織で、妊娠や月経において重要な役割を果たしています。月経周期において、子宮内膜は増殖と剥離(はくり)を繰り返します。月経が終わった後、エストロゲンのはたらきにより子宮内膜は徐々に厚くなっていきます。これは受精卵の着床*に適した環境を整えるためです。その後、排卵が起こるとプロゲステロンが分泌され、このホルモンが子宮内膜の増殖を抑えて厚さを一定に保ちます。

妊娠が成立しない場合、エストロゲンとプロゲステロンの分泌は減少します。その結果、厚くなった子宮内膜は剥がれ落ちて体外に排出され、これが月経として現れます。

*着床:受精卵が子宮内膜にくっつき、内膜の内部にもぐり込む過程を指す。妊娠の成立に必要な過程の1つ。

エストロゲン過剰の原因

プロゲステロンは排卵によって分泌されるホルモンです。卵巣機能の低下などからホルモンバランスが崩れると、プロゲステロンの分泌が減少し、相対的にエストロゲンが過剰な状態となります。この状態が続くと、子宮内膜が異常に増殖することがあります。

また、月経不順の方、肥満の方、閉経後にエストロゲン単独でホルモン補充療法を受けている方は、エストロゲンが過剰になりやすく、発症リスクが高くなります。なお、まれにホルモンバランスの異常によらない子宮内膜増殖症も存在します。

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