症状
小児急性白血病の症状は、正常血球が骨髄において増殖・成熟できなくなっていることに起因します。正常血球とはすなわち、白血球、赤血球、血小板のことを指し、それぞれ下記のような特徴的な役割を有しています。
白血球
外部から体内に侵入した病原体(細菌やウイルスなど)と闘うための免疫機能を有しています。したがって、白血病において白血球が少なくなると感染に弱くなり、発熱を来しやすくなる、感染症が治りにくくなる、普段なら問題にならない弱毒な病原体に対しても感染を示す、などの徴候が出現します。
赤血球
全身への酸素運搬に関与しているため、白血病において赤血球が少なくなると貧血症状が出現します。貧血では、少し動いただけでだるくなる、顔色が悪い、めまいがするなどの症状が出現します。
血小板
血小板は、出血をした際に止血をする役割を有します。白血病において血小板が減少すると、口の中の粘膜から容易に出血する、鼻血が出ても出血が止まりにくい、などの症状をみることになります。
医師の方へ
「小児急性白血病」を登録すると、新着の情報をお知らせします