治療
結石の大きさ、感染の有無、腎機能低下の有無などによって治療法が決まります。自然排石が期待できる結石の場合には、飲水や食事指導、運動などの日常生活指導や内服薬によって経過を見ます。しかし、結石が大きく自然排石が期待できない場合、痛みの発作を繰り返している場合、尿路感染を合併している場合、腎機能低下の可能性がある場合などは結石を砕いて排出させる積極的な治療を行います。
尿路結石に対する積極的治療には大きく分けて次の3つがあります。
経尿道的尿管砕石術
尿道から細い内視鏡を挿入し、尿管に存在する結石をレーザーなどで砕く根治治療です。全ての尿路結石で主に用いられます。全身麻酔が必要な治療法です。
体外衝撃波結石破砕術
体の外で発生させた衝撃波を結石に収束させることによって砕く治療法です。切開の必要がありません。結石発作の初期など限られた状況で行われます。
経皮的腎砕石術
背中から直接腎臓に内視鏡を挿入して、レーザーなどで結石を砕く治療法です。腎結石のうち体外衝撃波結石破砕術で砕けないような硬い石や大きい石が対象になり、全身麻酔が必要です。
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