検査・診断
急性化膿性乳腺炎が疑われる場合、血液検査、超音波検査、細菌検査、組織生検などが検討されることが一般的です。
血液検査
血液検査では、炎症に伴って上昇しやすい、血液中の白血球数やCRP(タンパク質の一種)の値を調べます。
超音波検査
超音波検査で乳房の内部の状態を観察し、膿瘍がないか確認します。膿瘍が確認された場合、その位置や大きさを把握し、注射器で内部の膿を一部吸い取って細菌検査を行います。
細菌検査
採取した膿を培養し、細菌検査を行うことにより炎症の原因菌を特定します。この検査によって、より原因菌に効果的な治療薬を選ぶことができるようになります。ただし、細菌検査は結果が出るまでに数日程度かかることに注意が必要です。
組織検査
血液検査をしても強い炎症反応が見られなかった場合などには、炎症性乳がんの可能性を考慮して、乳房の組織を採取し顕微鏡でみる“組織生検”を行うことがあります。
炎症性乳がんとは、乳がんの1~5%を占める比較的まれながんで、皮膚の赤みや乳房のむくみなど、症状が乳腺炎とよく似ていることから、見分けることが難しいといわれています。
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