治療
急性喉頭蓋炎は、進行すると窒息して命に関わる状態に陥るリスクがあります。したがって、診察を受けた段階では症状が軽い場合であっても入院での治療が基本です。そのうえで、抗菌薬や副腎皮質ステロイドを用いた点滴を行いますが、進行している状態では気道の確保や膿瘍を開放する手術治療が必要となることもあります。
一般的には4〜5日程度で改善する傾向がみられますが、症状が重い場合には改善までに2週間程度かかります。
薬物療法
抗菌薬や副腎皮質ステロイドを点滴して喉頭蓋の粘膜の炎症や腫れを抑えます。また、副腎皮質ステロイドに粘膜を収縮させるアドレナリンを合わせた薬剤を、ネブライザーを使って吸入することもあります。
手術治療
喉頭蓋の腫れがひどく、窒息の恐れがある場合に選択されるのが緊急気管切開術です。
緊急気管切開術では、外科的な治療による気道確保を目的としています。また、頸部造影CT検査などで扁桃周囲や頸部に膿瘍が見つかった場合には、切開排膿術といわれる手術を検討します。
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急性喉頭蓋炎について
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