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きゅうせいこうとうがいえん

急性喉頭蓋炎

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

急性喉頭蓋炎とは、声帯の上方にある喉頭蓋に急性炎症をきたす疾患です。進行すると気道閉塞をきたし、最悪の場合は死に至ります。迅速な治療を必要とする救急疾患です。

原因

喉頭は気管の入り口にあります。声帯は喉頭の一部です。喉頭蓋は声帯の上方にあり、嚥下時に食べ物が気管・肺に入り込まないために蓋の役割をしています。喉頭蓋に炎症が生じると、喉頭蓋そのものが腫れて大きくなります。元々蓋の役割をしているわけですから、腫れると空気の通り道は狭くなります。そして、呼吸困難をきたします。背景因子として糖尿病喫煙などが報告されています 。細菌性が多く、インフルエンザ菌が代表的です。その他、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌など原因菌は多岐に渡ります。

感染以外の原因でも発症します。全身麻酔時の挿管チューブ、異物、薬物誤飲などで喉頭蓋が傷つくことも原因となります。尋常性天疱瘡など粘膜病変をきたす自己免疫疾患でも生じます。

症状

初期症状はのどの痛みや嚥下時痛です。次第に発熱、激しい喉の痛み、頸の痛みも出現します。痛みが強くなると唾液も飲めなくなり、口に唾液が溜まります。気道閉塞状態に進行すると、こもったような声に変わり、呼吸困難も出現します。呼吸を楽にしようと、前のめりになり、口を開けたままの状態で下の顎を前に突き出し、首を伸ばすといった特徴的な姿勢を取ることもあります。数時間のうちに症状が進行することも少なくありません。最悪の場合は窒息死に至ります。そのため迅速な対応が必要です。

検査・診断

内視鏡を用いて直接喉頭蓋を観察します。これにより腫れの程度と空気の通り道を確認します。頸部単純レントゲン写真やCTスキャンで喉頭蓋と周囲組織の腫れ具合を確認することもあります。頸部CTは頸の奥に炎症がおよぶ深頸部感染症が合併しているかの確認にも有用です。

治療

多くの場合、入院を必要とします。

気道確保

急性喉頭蓋炎の治療は気道確保が最優先です。呼吸困難が強い場合は直ちに気管内挿管を行います。一方、喉頭蓋の腫脹で気管挿管の実施が難しい場合も少なくありません。その場合、輪状甲状間膜切開や気管切開を行い、空気の通り道を確保します。輪状甲状間膜切開は短時間で気道確保できますが、高音発声障害などが残ります。気管切開は高音発声障害が残りませんが、ある程度の手術時間がかかります。呼吸困難の程度によって術式を検討します。

薬物治療

適切な抗菌薬の投与を行います。点滴で投与することが多いです。また、腫れを引かす目的でステロイドホルモン剤投与も検討します。ステロイドホルモン剤には免疫力を下げる副作用もあるので注意が必要です。食事摂取が困難に対して点滴で水分補給します。糖尿病などを合併している場合、その治療も行います。

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