治療
摂食障害の治療は、食行動の是正、適切な体重維持、月経の回復、そしてその背後にある偏った考え方(不適切な自己評価が体重・体形や摂食行動に過度の影響を受けていること)の修正や心理面の改善などを目標として行われます。ご家族の協力を得ることで治療がスムーズになることが期待されるため、医療者と患者のみではなく、家族が治療に参加することが大変重要です。
摂食障害で行われる治療には「対人関係療法」、「力動的精神療法」、「認知行動療法」、「家族療法」などがあります。最近では、摂食障害に焦点化された認知行動療法の一種である「強化型CBT(enhanced cognitive behavior therapy=CBT-E)」を用いた外来通院治療がとり入れられるようになっています。
いずれにせよ、発症のきっかけとなった状況や患者が抱える問題背景は個人によって大きく異なるため、それぞれの問題点と課題を見極めつつ、一人ひとりの心に寄り添った適切な支援と治療が求められます。
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