検査・診断
摂食障害を断定できるような特異的な検査はなく、詳細な問診と身体診察が重要となります。問診では、生活歴や養育歴を聴取したり、ボディーイメージや体重増加に対する本人の認識や食行動について確認します。また、体重と身長から計算する体重・体格指標(Body Mass Index:BMI)は、摂食障害を診断する1つの指標となります。
身体状況を評価するためには、検査も行われます。血液検査を通して電解質異常や肝機能・腎機能障害、低血糖・糖尿病の有無などを評価します。そのほか、神経性食欲不振症の場合は、体重減少をきたす他の身体疾患を除外するための検査が行われることがあります。内分泌代謝系疾患、たとえば、甲状腺機能亢進症ではやせ症状が現れることがあるため、これを除外するために、血液検査にて甲状腺機能や自己抗体の測定が行われます。また、まれにですが卵巣がんやスキルス胃がんなどの悪性疾患が原因でやせをきたす場合もあるため、身体疾患の除外診断は大変重要です。
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