検査・診断
本態性血小板血症が疑われるときは次のような検査が行われます。
血液検査
血液中の白血球・赤血球・血小板などの血液細胞の数を調べる検査を行います。血小板数が45万/μl以上の場合に本態性血小板血症を疑いますが、健康診断などで受けた血液検査で偶然発見されるケースも少なくありません。
そのほか、この病気は細胞増殖が盛んになるためLDH値や尿酸値が高くなる傾向にあり、多くの血小板からカリウムが流れ出ることで血中のカリウム値も上昇します。血液検査ではこれらの項目を調べることも一般的です。
さらに、血液細胞を顕微鏡で観察して、血小板の形態に異常がないか調べる検査も行われることがあります。
骨髄検査
骨盤の骨に針を刺し、内部の骨髄液を採取して顕微鏡で観察する検査です。
本態性血小板血症の確定診断には、骨髄検査で造血幹細胞が血小板に成長する過程の“巨核球”が過剰に増殖していることを確認する必要があるとされています。
なお、血小板は慢性骨髄性白血病など、ほかの骨髄増殖性腫瘍でも増加が見られます。このため、本態性血小板血症の確定診断をするには、上にある二つの検査以外にほかの病気の可能性を否定するための染色体検査や遺伝子検査などを行う必要があります。
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