検査・診断
炎症性腸疾患関連関節炎を診断するための特別な検査や診断基準はありません。診断のためには、関節炎が発症するまでの経過や、家族に似たような症状の人がいるかといった情報、関節の状態などの身体所見を丁寧にとることが重要となります。
炎症の起こっている関節の状態をより詳しく調べるために、X線(レントゲン)やMRIなどの画像検査が用いられることもあります。血液検査では、炎症の指標である“赤沈”や“CRP”などの値の上昇が見られる場合があります。HLA-B27遺伝子の検査は診断の補助になりますが、この遺伝子を持っているからといって、必ずしも炎症性腸疾患関連関節炎と診断されるものではありません。
関節の症状が先に現れており、クローン病や潰瘍性大腸炎などの診断がまだついていない場合は、炎症性腸疾患を診断するために、便検査や大腸内視鏡検査が行われる場合があります。
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