えんしょうせいちょうしっかんかんれんかんせつえん

炎症性腸疾患関連関節炎

最終更新日:
2021年03月15日
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2021/03/15
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治療

炎症性腸疾患関連関節炎では、まず炎症性腸疾患の治療をすることが大切であるとされています。腸管の症状に対する治療によって、関節炎の症状もよくなる場合があることが知られています。

関節炎そのものに対する治療法はまだ確立されていません(2020年12月現在)。薬物療法としては、炎症性腸疾患の治療薬や抗リウマチ薬が用いられることがしばしばあります。生物学的製剤(体の中で作られるたんぱく質などを応用して作られた薬剤)のうち、TNF阻害薬は関節リウマチに効果があることが知られており、炎症性腸疾患関連関節炎の治療薬としても注目されています。なかでも、インフリキシマブ、アダリムマブ、ゴリムマブなどは潰瘍性大腸炎クローン病ともに保険適用があり、効果が期待されています。IL-17阻害薬は、炎症性腸疾患を増悪させることがあり、注意が必要です。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は腸の症状を悪化させる可能性がありますが、鎮痛薬として用いられることがあります。

薬物治療のほかに、特に体軸性関節炎に対しては適切な運動療法が効果的な場合があります。また、関節炎が悪化した場合には、手術による治療が検討されることもあります。

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